訪問介護サービスの責任者について

サ責とは、訪問介護サービスの利用者が高品質の介護サービスを受けられるようにサポート役に徹するサービス提供責任者の略称です。介護サービスは、施設で受けるタイプだけでなく、各家庭へ訪問ヘルパーを派遣して要介護度に応じた介護を行うものもあります。そのため、訪問介護サービスを実施している事業所を切り盛りし、ヘルパーが動きやすくなるように管理するのがサ責の仕事になります。一見するとケアマネージャーと間違えられやすい職種ですが、サ責はケアプランの作成を行わないという点でケアマネージャーとは役割が異なります。

ちなみに、サ責が行う主な仕事内容は、訪問介護員の指導や育成、管理の3つで、事業者に在籍する訪問ヘルパーを統括する役割を担います。また、事業所の規模によっては、介護現場へ入ってヘルパーと共に介護サービスを提供することもあり、ケアプランが利用者に必要な介護内容と相違している場合には、プランの見直しをケアマネージャーに提案することもあります。そのため、サ責は、ある一定の介護に関する知識がなければ務まりません。

また、ケアマネージャーが作成したケアプランに問題があると判断された場合には、訪問介護サービス事業所の責任者として、利用者とヘルパー、そしてケアマネージャーの間に入ります。そして、最適な介護サービスを提供できるように手を尽くさなければならないので、コミュニケーションスキルも求められます。